重症虚血肢を対象とする医師主導型臨床研究
アンジェスMG株式会社は、4月17日、重症虚血肢を対象とするHGF遺伝子治療薬の医師主導型臨床研究において、5例目の被験者への投与を開始したと発表した。
同臨床研究は、大阪大学医学部附属病院が主導となり、同病院および協力医療機関において実施されているもの。
革新的な医薬品をいち早く届ける
アンジェスMGは、大阪大学の基礎研究を基にして、1999年に設立されたバイオ製薬企業。難病・稀少病の患者に対して、革新的な医薬品をいち早く届けるべく、開発と実用化を目指している。
同社は、難病のムコ多糖症治療薬「ナグラザイム」を、国内で既に販売。また、アトピー性皮膚炎や椎間板性腰痛症、血管の炎症に基づく血管再狭窄など、様々な炎症を抑制する核酸医薬「NF-kBデコイオリゴ」の開発も進めている。
そして、足の血流が極度に悪化する重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬は、臨床開発の最終段階に入った。
徳島大学病院にて投与開始
同臨床研究は、代替治療が困難な慢性動脈閉塞症(閉塞性動脈硬化症またはビュルガー病)患者を対象とする、非盲検単群試験。予定登録症例数は、6例となっている。
なお今回開始された5例目の被験者への投与は、大阪大学医学部附属病院の協力医療機関の一つである徳島大学病院にて行われている。同病院での投与は、2例目だという。
(画像はアンジェスMGの公式ホームページより)

重症虚血肢を対象としたHGF遺伝子治療薬の医師主導型臨床研究 5例目の被験者への投与を開始 - アンジェスMG株式会社
http://www.anges-mg.com/pdf.php?pdf=100958.pdf