安全性と有効性についての新たなデータ
グラクソ・スミスクライン株式会社は、2017年12月25日、組み換え帯状疱疹ワクチン「Shingrix」の安全性と有効性についての新たなデータが公表されたことを明らかにした。
この発表は、英国グラクソ・スミスクライン社が同年12月6日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。自家造血幹細胞移植施行者を対象とする同剤の第3相試験ZOE-HSCT試験におけるデータが、公表されている。
強力で長期にわたる免疫反応を誘導
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化によって発症する疾患。VZVは、ほぼ全ての高齢者の神経系に潜伏しており、加齢・免疫力の低下・免疫抑制剤(化学療法薬など)の投与と共に、再活性化しやすくなる性質を持つ。
「Shingrix」は、生ワクチンとは異なる遺伝子組み換え型のサブユニットワクチン。抗原である糖タンパクEと、アジュバントシステムAS01Bとを組み合わせ、強力で長期にわたる免疫反応を誘導するよう設計されている。50歳以上における帯状疱疹の予防ワクチンとして、米国およびカナダでは既に承認されている。
帯状疱疹に対して68.17%の有効性を示した
ZOE-HSCT試験は、18歳以上の自家造血幹細胞移植施行者を対象として実施された。同試験において「Shingrix」は、帯状疱疹に対して68.17%の有効性を示し、主要目的を達成。全ての帯状疱疹関連合併症に対する有効性は77.76%を示し、帯状疱疹で最もよく見られる合併症である帯状疱疹後神経痛に対する有効性は89.27%に達している。
英国グラクソ・スミスクラインはこの結果について、患者が切望しているベネフィットの提供につながるものであるとしている。
(画像はグラクソ・スミスクラインの公式ホームページより)

GSKのShingrixについて有効性の新たなデータを発表 - グラクソ・スミスクライン株式会社
http://jp.gsk.com/