消化器分野の開発後期パイプライン及びリーダーシップの強化
武田薬品工業株式会社(以下「武田薬品」)は1月5日、消化器系疾患領域における開発後期パイプライン及びリーダーシップの強化などを目的として、ベルギーのTiGenix NV(以下「TiGenix社」)を買収すると発表した。
TiGenix社は重篤な疾患に対して幹細胞を用いた新たな治療薬の開発を行う先進的なバイオ医薬品企業。
武田薬品とTiGenix社は、TiGenix社が保有する、非活動期/軽度活動期クローン病に伴う肛囲複雑瘻孔の治療薬「Cx601」について、2016年7月に米国外の独占的開発・販売権に関する契約を締結している。
肛囲複雑瘻孔は、クローン病に伴う最も重い症状のひとつとされており 、激痛や感染症、失禁を伴う。患者のQOLに深刻な影響を及ぼす症状でありながら、治療が困難な症状として知られている。
クローン病に伴う肛囲複雑瘻孔の治療薬「Cx601」、2018年前半欧州で販売承認取得見込
Cx601は、従来の治療や生物学的製剤による治療に奏効しなかった非活動期/軽度活動期クローン病に伴う肛囲複雑瘻孔の治療薬で、2018年前半に欧州で販売承認を取得する見込み。
今回の買収は、消化器系疾患の患者に新たな治療オプションを届ける両社の提携を発展させたものとして行われるもので、買収の完了は2018年の3月下旬または4月上旬の見通し。
(画像は武田薬品工業株式会社 ホームページより)

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2018/20180105_7896.html