日本の再生医療の国際競争力強化と拡大が目的
大塚製薬株式会社(以下、大塚製薬)は12月25日、株式会社大塚製薬工場と共同で、iPS細胞からつくる血小板製剤の事業化を目指す株式会社メガカリオン(以下、メガカリオン)に10億円の出資を行うことを発表した。
これは、再生医療分野における日本の国際競争力の強化と拡大に寄与することを目的として行われ、メガカリオンはこれを受け、早期事業化を目指すとしている。
大塚製薬は、抗血小板剤「プレタール(R)」を創製しており、また、株式会社大塚製薬工場は、メガカリオンと精製したiPS血小板を保護する保存液の共同研究契約を締結している。
医療現場に安定供給することを目指す
現在、血小板をはじめとする血液製剤は全て、輸血用血液によって製造されているが、献血血小板剤の有効期限は採血日を含め、4日間と短く、医療現場では需要調整に苦慮しているのが現実だ。さらに、少子高齢化が進んでいるため、輸血による量産体制について不安もある。
メガカリオンは、京都大学Ips細胞研究所のiPS細胞を用いた独自の血小板生産技術と、日本企業数社との共同研究により、「ヒトiPS細胞由来血小板製剤」の製法を確立。
国内で初となるiPS細胞を用いた再生医療の臨床応用により、安定供給でき、感染等のリスクを排した「ヒトiPs細胞由来血小板製剤」を医療現場へ提供したいとしている。
(画像は大塚製薬株式会社HPより)

大塚製薬株式会社 ニュースリリース
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