グラクソ・スミスクライン社が12月12日に発表
グラクソ・スミスクライン株式会社は、2017年12月25日、「ヌーカラ(メポリズマブ)」が好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の適応承認を、米国にて取得したと発表した。
この発表は、英国グラクソ・スミスクライン社が同年12月12日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。
100万人に14~45人の希少疾患
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症は、中小血管の血管壁の炎症(血管炎)に起因する、慢性の希少疾患。一般的には、成人喘息と、多くのケースでアレルギー性鼻炎および副鼻腔炎を発症する。最もよく見られる症状は、極度の疲労・筋肉および関節痛・体重減少・鼻腔炎の症状・息切れなど。推計有病率は、100万人に14~45人とされている。
「ヌーカラ」は、好酸球(白血球の一種)に関連した炎症により引き起こされる疾病の治療薬として開発された、標的生物学的製剤。2015年には、重症の好酸球性喘息に対する薬剤として、初めて承認された。米国では、既に18000人を超える好酸球性喘息患者に処方されている。
有効性を示唆する結果が得られた
今回「ヌーカラ」が取得した好酸球性多発血管炎性肉芽腫症に対する適応承認は、52週の主要第3相試験(MIRRA試験)の結果に基づくもの。
同試験では、再発および/または難治性好酸球性多発血管炎性肉芽腫症患者136人を対象として、同剤とプラセボ群を比較。「ヌーカラ」の有効性を示唆する結果が得られたという。
(画像はグラクソ・スミスクラインの公式ホームページより)

ヌーカラ、米国で成人における好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の適応承認を取得 - グラクソ・スミスクライン株式会社
http://jp.gsk.com/