2018年4月以降はファイザーが単独で販売
ファイザー株式会社と武田薬品工業株式会社は、2017年12月18日、経口関節リウマチ治療薬「ゼルヤンツ錠5mg」に関するコ・プロモーションを、2018年3月末をもって終了すると発表した。
コ・プロモーション終了に伴い、これまで武田薬品が行ってきた同剤の仕入販売も終了。2018年4月以降は、製造販売元であるファイザーが単独で販売を行う。
JAKを阻害することで関節リウマチを治療
関節リウマチは、慢性の炎症性自己免疫疾患。典型的な症状は手と足に現れるが、滑膜があるどの関節でも発症する可能性はある。既存の治療薬は複数存在するが、治療効果が十分でない患者も多い。治療は長期にわたるため、患者の精神的・身体的な負担を軽減しながら治療を継続することが何より重要となる。
「ゼルヤンツ」は、JAK(ヤヌスキナーゼ)阻害剤としては世界で初めて承認された経口投与のリウマチ治療薬。細胞内のシグナル伝達経路であるJAK Pathwayは、関節リウマチに伴う炎症において重要な役割を果たす。同剤は、このJAKを阻害することにより、関節リウマチの治療を行う。
武田薬品が行ってきた仕入販売が終了
「ゼルヤンツ」は、ファイザーと武田薬品とのコ・プロモーション契約のもと、2013年7月に国内販売を開始。武田薬品が仕入販売を担当し、情報活動を両社で実施してきた。
今回のコ・プロモーション終了は、事業環境の変化に伴って両社が協議した結果、決定された。両社は今後、同剤の販売移管を滞りなく進めると共に、引き続き関節リウマチ患者や医療関係者に望まれる医薬品を届けるとしている。
(画像はファイザーの公式ホームページより)

「ゼルヤンツ」のコ・プロモーションおよび武田薬品による仕入販売の終了について - ファイザー株式会社
http://www.pfizer.co.jp/