末梢動脈疾患の進行により石灰化した病変に対応
株式会社カネカは、12月15日、バルーンカテーテル「SHIDEN HP」の販売開始についてのプレスリリースを発表した。
「SHIDEN HP」は、末梢動脈疾患の進行により石灰化した病変に対し、血管の高圧拡張を可能とするカテーテル。販売は、11月に開始されている。
約700万人にまでのぼる末梢動脈疾患患者
日本における末梢動脈疾患の患者数は、約700万人にまでのぼると推測されている。足病変を発症した後に重症化し、足切断にまで至る患者も、年間1万人にのぼるという。
同疾患により十分な血流の回復が得られない人のために、バルーンカテーテル「SHIDEN HP」は開発された。同製品の開発にあたりカネカは、同社が長年培った精密成形技術を活用。末梢血管治療に使われる最小径の0.014inchガイドワイヤーに対応したカテーテルにおいて、従来は22気圧だった耐圧を、世界最高レベルの30気圧まで高めている。
幅広い臨床ニーズに応えることが可能
従来のバルーンカテーテルは耐圧に限界があり、薬剤コーティングバルーンや各種末梢血管用ステント治療において、十分な血管拡張ができなかった。しかし「SHIDEN HP」は、これらの症例にも対応し、幅広い臨床ニーズに応えることが可能だという。
カネカは今後も、血管治療における様々な課題解決に向け、さらに製品ラインアップを拡充するとしている。
(画像はプレスリリースより)

末梢血管用高圧拡張バルーンカテーテルを発売 - 株式会社カネカ
http://www.kaneka.co.jp/