全世界を対象として権利をライセンス
株式会社AskAtは、12月14日、EP4拮抗薬「AAT-007」「AAT-008」のライセンス契約を、米Arrys Therapeutics社との間で締結したと発表した。
AskAt社は、創薬研究開発に豊富な実績と経験を持つ経営者や研究者によって設立されたバイオベンチャー。同契約は、中華人民共和国および台湾を除く全世界を対象として、両剤の権利をAskAt社がArrys Therapeutics社にライセンスするというもの。
相乗的な抗がん作用を発揮
「AAT-007」と「AAT-008」は、がん治療を画期的に改善することが期待されているEP4拮抗薬。EP4拮抗薬は、広範にがんの免疫系を活性化することにより、NK細胞や細胞障害性T細胞ががんを攻撃することを可能にする薬剤。両剤は前臨床薬理試験において、現在臨床応用されているがん免疫療法との併用により、相乗的な抗がん作用を発揮することが確認されている。
今回両剤がライセンスされることとなったArrys Therapeutics社は、がん免疫療法の開発を行うためにOribiMed社とAtras Venture社によって設立されたバイオベンチャー。EP4拮抗薬には、がんを克服出来る魅力的な可能性があると考え、今回の両剤導入に至ったという。
重要な治療法として患者へ届ける
今回のライセンス契約締結についてAskAt社は、同社のEP4拮抗薬が重要かつ新たな段階に進んだと認識。今後も、これまでに積み重ねた多くの科学的なエビデンスにより、がんと戦う重要な治療法としてEP4拮抗薬を患者へ届けるとしている。
なお同契約によりAskAt社は、総額12億ドル以上の契約一時金・マイルストーンペイメント・販売ロイヤリティーを受け取る権利を得た。
(画像はAskAt社の公式ホームページより)

Arrys Therapeutics社とがん免疫における全世界を対象としたライセンス契約締結 - 株式会社AskAt
http://askat-inc.com/japanese/news/detail/?jpnewsid=277