コンピューター創薬技術を駆使して創製
小野薬品工業株式会社は、2017年12月19日、複数の創薬標的に関する創薬提携契約を、米Schrodinger社との間で締結したと発表した。
この創薬提携は、小野薬品が提示する創薬標的に対し、Schrodinger社が独自のコンピューター創薬技術を駆使して新規低分子化合物を創製するというもの。
新薬創製の効率化を加速・最大化
Schrodinger社は、最先端の分子シミュレーションやソフトウェアの開発事業、またそれらの周辺サービスを提供している企業。世界中の主要な製薬企業やバイオテクノロジー企業の研究者に対し、新薬創製の効率化を加速・最大化させることで貢献している。
またSchrodinger社は、ビル・ゲイツ氏らから出資を受け、基礎研究にも取り組んでいる。創薬と材料科学の多くの分野において科学的なブレークスルーを起こしており、同社研究員の論文はその分野で最も頻繁に引用されているという。
革新的医薬品のラインナップが一層拡充される
小野薬品は、Schrodinger社のコンピューター創薬技術を高く評価しており、その評価が今回の創薬提携契約締結に繋がった。同社はこの提携により、革新的医薬品のラインナップが一層拡充されることを期待しているという。
なお小野薬品はSchrodinger社に対し、提携期間中の研究資金および研究の進捗に応じたマイルストンを支払う。
(画像は小野薬品の公式ホームページより)

米国Schrodinger社と創薬提携契約を締結 - 小野薬品工業株式会社
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n17_1219.pdf