バイオメディカルセンターに最新鋭設備を導入
タカラバイオ株式会社は、2017年12月19日、最新鋭設備導入によりヒトゲノム解析能力を大幅に拡充したと発表した。
この拡充は、「がんゲノム医療」の動きの高まりに対応する形で行われたという。同社の遺伝子解析施設である滋賀県草津市のバイオメディカルセンターに、次世代型DNAシーケンサーおよび超高速データ解析サーバーが導入されている。
急速に高まっている「がんゲノム医療」の動き
ヒトゲノム解析の分野では近年、「がんゲノム医療」の動きが急速に高まっている。この医療は、がん組織や血中循環腫瘍細胞が持つゲノム変異情報を、次世代シーケンサーによって解析(クリニカルシーケンス)し、その遺伝子情報を診断や治療に利用するというもの。
遺伝子解析サービスを提供してきたタカラバイオは、「がんゲノム医療」におけるクリニカルシーケンスで必要となる超微量核酸分析についても、独自技術に加え他社技術も導入するなど、技術開発を推進。シーケンス解析サービスの需要に応え、ゲノム医療を含むCDMO事業を拡大することに注力している。
ゲノム解析分野での事業拡大を進める
タカラバイオのバイオメディカルセンターに今回導入された次世代型DNAシーケンサーは、米国イルミナ社製の「NovaSeq6000」。同機は、作業時間を約1/3に短縮するという。シーケンスデータから遺伝子変異を検出する工程では、米国エディコゲノム社製「DRAGEN Bio-IT Processor」が用いられる。両機の導入により同センターのゲノム解析能力は、従来比4倍に向上した。
同社は今後も、ゲノム解析分野での事業拡大を進めるとしている。
(画像はタカラバイオの公式ホームページより)

最新鋭設備導入により、ヒトゲノム解析能力を大幅に拡充 - タカラバイオ株式会社
http://www.takara-bio.co.jp/release/?p=4870