ベーリンガーインゲルハイム社が12月12日に発表
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、2017年12月19日、ドイツ・ベーリンガーインゲルハイム社が、NSCLC患者を対象としたシークエンス治療の影響を評価するリアルワールド研究を開始したと発表した。
この発表は、ベーリンガーインゲルハイム社が12月12日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。
「アファチニブ」と「オシメルチニブ」
今回開始されたのは、NSCLC(EGFR遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺がん)患者を対象として、「アファチニブ」を一次治療、その後「オシメルチニブ」を二次治療として投与し、データ解析の上で治療期間の合計を判断するという研究。
「アファチニブ」は、特定のEGFR遺伝子変異を有するNSCLC患者の治療薬として、多くの国や地域で承認されている薬剤。日本においては、「ジオトリフ」の製品名で販売されている。「オシメルチニブ」は、局所進行または転移EGFR T790M遺伝子変異陽性NSCLCの成人患者を適応とする薬剤。日本での承認は、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬に抵抗性のEGFR T790M変異陽性の手術不能または再発非小細胞肺がんを、効能・効果としている。
分子標的療法の影響について理解を深める
ベーリンガーインゲルハイムは今回の研究を、分子標的療法の影響について理解を深めるものとする。
近年、EGFR遺伝子変異陽性の肺がんに対する治療選択肢は増加し、治療に関する意思決定はより複雑となった。今回のリアルワールド研究によって、療法への理解を深め、また継続的な開発に価値のある見識が示されることを、同社は期待しているという。
(画像は日本ベーリンガーインゲルハイムの公式ホームページより)

EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がんの治療シークエンスに関する研究を開始 - 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
https://www.boehringer-ingelheim.jp/