乾癬を対象とする4つ目の第3相試験
アッヴィ合同会社は、12月12日、「Risankizumab」がIMMhance試験において良好な結果を示し、全ての主要評価項目を達成したと発表した。
この発表は、米国アッヴィ社が12月4日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。IMMhance試験は、「Risankizumab」の乾癬を対象とする4つ目の第3相試験。
炎症過程に関わる重要なサイトカインを阻害
「Risankizumab」は、IL-23を選択的に阻害するよう設計された、現在開発中の化合物。IL-23は、炎症過程に関わる重要なサイトカインであり、数多くの免疫関連疾患に関連していると考えられている。「Risankizumab」は、IL-23のp19サブユニットへ結合することで、IL-23阻害を実現する。
同剤は現在、乾癬を対象とした第3相試験が実施されている。また、クローン病や関節症性乾癬の治療薬としての開発も進められている。さらに今後は、潰瘍性大腸炎を対象として評価する試験も、実施が予定されているという。
重要な副次的評価項目も達成
IMMhance試験は、中等症~重症の局面型性乾癬に罹患した成人患者を対象として実施されている、多施設共同・無作為化・二重盲検・プラセボ対照の第3相試験。「Risankizumab」の安全性および有効性を、プラセボとの比較にて評価するようデザインされている。
同試験において「Risankizumab」は、全ての主要評価項目および重要な副次的評価項目を達成。局面型乾癬を対象とした第3相プログラム全体を通じて、新たな安全性シグナルは検出されなかったという。
(画像はアッヴィの公式ホームページより)

Risankizumab、乾癬を対象とした4つ目の第3相試験において良好な結果を示す - アッヴィ合同会社
http://www.abbvie.co.jp/