外用局所麻酔剤の貼付剤「エムラパッチ」
佐藤製薬株式会社は12月13日、2017年3月23日に製造販売承認を取得した外用局所麻酔剤「エムラクリーム」の新しい剤形「エムラパッチ」を発売する、と発表した。
ワンタッチで薬剤を処置できる利便性の高い貼付剤
治療や医療処置に伴う痛みは、患者にとって一時的でなく記憶として後まで残る。このことが、次回以降の治療や処置に影響を与え困難になると分かってきた。
特に小児では、大きな精神的負担となるため、治療や処置に伴う疼痛を緩和することが課題であった。
佐藤製薬は、患者の痛みを緩和するため、局所麻酔剤リドカインとプロピトカインを高濃度に配合し、塗布することで、皮膚への薬剤の透過性に優れ、十分な麻酔効果が得られる外用局所麻酔剤「エムラクリーム」を開発した。
「エムラクリーム」は、2012年1月18日製造販売承認を取得した。その後、効能・効果ならびに小児への用法・用量を追加し、「注射針・静脈留置針穿刺時の疼痛緩和」と「皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和」適応で、2015年6月26日承認を取得した。
今回の「エムラパッチ」は、「エムラクリーム」の剤形追加製剤で、ワンタッチで一定量の薬剤を処置できる利便性の高い貼付剤である。小児科、麻酔科、透析科など幅広い医療現場で使用できる。
プロモーション活動は、麻酔科領域は主に丸石製薬株式会社、透析科領域は主に扶桑薬品工業株式会社と提携する、とのこと。
(画像はプレスリリースより)

佐藤製薬株式会社のニュースリリース
http://www.sato-seiyaku.co.jp/newsrelease/2017/171213/