1999年9月より中国にて発売
エーザイ株式会社は、12月13日、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤「アリセプト」が、中国において高度アルツハイマー型認知症に関する適応追加の承認を取得したと発表した。
エーザイは、1999年9月より同剤を中国にて発売している。
脳内アセチルコリン濃度を向上
アルツハイマー型痴呆は、主に初老期から老年期に発症し、記憶力低下・行動の変化・言語障害・運動機能障害へと進行する脳の変性疾患。
「アリセプト」は、エーザイが独自に合成したアセチルコリンエステラーゼ阻害剤。アセチルコリンエステラーゼは、記憶と学習に関与している神経伝達物質であるアセチルコリンを分解する作用を持つ。この作用を阻害することにより同剤は、脳内アセチルコリン濃度を向上。軽度・中等度のアルツハイマー病患者の認知機能を賦活し、全般的な臨床症状を改善すると期待されている。
幅広い適応を有する治療薬になった
今回「アリセプト」が取得した高度アルツハイマー型認知症に関する適応追加承認は、中国における339試験の結果に基づくもの。中国人の高度アルツハイマー型認知症患者313名を対象として実施された同試験では、同剤の有効性と安全性を評価。同剤はプラセボ群と比較して、認知機能を改善したという。
今回の追加承認取得により「アリセプト」は、中国において、軽度から高度までアルツハイマー型認知症に関する幅広い適応を有する治療薬になっている。
(画像は写真素材 足成より)

「アリセプト」中国において高度アルツハイマー型認知症に関する適応追加の承認を取得 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201771.html