DS-8201とネラチニブの前臨床試験を共同で実施
第一三共株式会社(以下、第一三共)は12月13日、米国Puma Biotechnology, Inc.(以下、プーマ社)社との間で、DS-8201とネラチニブの前臨床試験の共同実施に関する契約を締結したと発表した。
共同で全臨床試験を行うプーマ社は、カリフォルニア州ロサンゼルスに本社を置く、がん領域における新薬の開発・商業化に特化したバイオテク企業。
HER2変異固形がん対象の安全性や有効性を評価
同試験の対象となるDS-8201は第一三共が開発中のHER2に対する抗体薬物複合体(ADC)、ネラチニブはプーマ社が開発したHER2等を標的としたチロシンキナーゼ阻害剤で、米国製品名はNERLYNX(R)。
今回の前臨床試験では、がん患者の腫瘍組織を免疫不全マウスへ移植することで、がん患者の生体内に近い環境で薬剤を評価するPDX(Patient Derived Xenograft)モデル等を使用。
DS-8201及びネラチニブの併用による、様々なHER2変異固形がんに対する安全性や有効性を評価する。
同試験は、米国ニューヨーク州の米国メモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(以下、MSKがんセンター)において実施するもので、第一三共とプーマ社は、それぞれが保有する薬剤の提供及び試験費用を負担する。
(画像は第一三共株式会社 ホームページより)

第一三共株式会社 ニュースリリース
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006769.html