国立がん研究センター東病院にて開始
オンコリスバイオファーマ株式会社は、12月13日、腫瘍溶解ウイルス「テロメライシン」と抗PD-1抗体「ペムブロリズマブ」の併用に関する医師主導治験について、一例目への投与開始したと発表した。
同社は2016年、国立研究開発法人国立がん研究センター東病院との間で、「テロメライシン」の医師主導治験についての契約を締結。今回の投与開始は、同院において行われている。
「がんを切らずに治す」というコンセプト
オンコリスバイオファーマは、「テロメライシン」の腫瘍溶解作用がCTL活性(細胞傷害性T細胞活性)を誘導することによる腫瘍免疫増強効果に着目。「がんを切らずに治す」というコンセプトに基づき、同ウイルスの開発を進めている。
「テロメライシン」は現在、米国においてメラノーマを対象とする第2相臨床試験が進行している。また、台湾・韓国では、肝細胞がんを対象とする第1/2相試験において、単剤単回投与での最大投与量までの安全性が確認された。国内でも、放射線併用での食道がんを対象とする第1相臨床試験が、日本初の「テロメライシン」企業治験として進められている。
安全性・忍容性などについて評価検討
今回一例目への投与が開始された医師主導治験は、最大28例の進行性または転移性固形がん患者を対象とするもの。「テロメライシン」と「ペムブロリズマブ」を併用投与した際の安全性・忍容性などについて、評価検討が行われる。
オンコリスバイオファーマは今後も、「テロメライシン」と他の治療法との併用に関する研究開発を進めるとしている。
(画像はオンコリスバイオファーマの公式ホームページより)

テロメライシンの併用に関する医師主導治験 第一例目への投与開始 - オンコリスバイオファーマ株式会社
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