4週に1回、皮下に定期投与
中外製薬株式会社(以下、中外製薬)は12月7日、血友病Aにおけるエミシズマブの第3相国際共同治験 HAVEN 4試験(NCT03020160)において、良好な中間解析結果が示されたと発表した。
同試験では、血液凝固第8因子に対するインヒビター保有/非保有の12歳以上の血友病A患者を対象に、エミシズマブ(ACE910)の皮下投与を4週に1回定期的に実施。
エミシズマブ定期投与による有効性、安全性、薬物動態を検討しており、投与期間中央値17週間後に実施した中間解析から、同剤定期投与により、臨床的に有意な出血抑制が確認された。
インヒビターの有無に関わらず出血を抑制
エミシズマブは、中外製薬が独自の抗体改変技術を用いて創製したバイスペシフィック抗体。活性型第9因子と第10因子に結合し、血友病Aで欠損または機能異常を来している第8因子の補因子機能を代替する働きがある。
HAVEN 4試験において、エミシズマブはインヒビター保有/非保有によらず、4週1回の定期投与により血友病Aの患者に対して出血抑制の効果を示した。
この結果について同社執行役員の伊東康氏は、同剤の投与間隔拡大に向けた可能性を後押しするものと期待感を表している。
また、今回の中間解析結果は、患者やその家族の治療に伴う負担を緩和できる可能性を示しており、エミシズマブの医療上の価値を高めるものであるとコメントしている。
(画像は中外製薬株式会社 ホームページより)

中外製薬株式会社 ニュースリリース
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