残薬に影響する因子を明らかにすべく
日本イーライリリー株式会社は、全国の2型糖尿病患者を対象として残薬に関する調査を実施し、その結果レポートを12月6日に発表した。
同調査は、経口糖尿病治療薬の残薬に影響する因子を明らかにすべく実施されたもの。医師から2型糖尿病と診断され、かつ現在通院中で薬物療法を行っている、全国47都道府県の20歳以上の患者2942名が対象となっている。
「ついうっかり忘れてしまう」
同調査の結果、全国の2型糖尿病患者が医師の指示通りに服薬できなかった1カ月あたりの平均回数は、5.1回となった。残薬率は、1カ月あたり平均3.1%となっている。今までに医師の指示通りに服薬できなかった経験を持つ患者は、全体の35.8%に達した。
同レポートは、47都道府県の中でも沖縄県における結果に注目している。同県の2型糖尿病患者は、服薬できなかった1カ月あたりの回数が平均10.0回を記録。全国平均の約2倍となった。服薬しないことがある理由としては、「ついうっかり忘れてしまう」「食事のタイミングが不規則で、飲むタイミングを逸してしまう」といった声が寄せられている。
糖尿病患者の生活改善に努める
日本イーライリリーは、米イーライリリー社の日本法人。ヘルスケアにおける世界的なリーダーであるイーライリリー社は、1923年に世界で初めてインスリン製剤を開発して以来、糖尿病ケアの分野において常に世界をリードしてきた。現在も、研究開発などを通じて糖尿病患者の生活改善に努めている。
(画像は日本イーライリリーの公式ホームページより)

47都道府県の2型糖尿病患者の残薬に関する調査 - 日本イーライリリー株式会社
https://www.lilly.co.jp/