新たな大腸がん診断薬の製造販売承認を取得
株式会社 医学生物学研究所(以下、 医学生物学研究所)は12月11日、大腸がんにおけるRASとBRAF遺伝子変異を同時検出する「RASKETーBキット」の製造販売承認を12月5日に取得したことを発表した。
「RASKETーBキット」は、医学生物学研究所の子会社であるG&G サイエンス株式会社と共同で開発した診断薬。
RAS遺伝子変異は、大腸がんの約50%に認められており、切除不能な進行・再発大腸がんの治療に使用されているセツキシマブ、パニツムマブの投薬診断に必要だ。
適用範囲が拡大するとして期待
BRAF遺伝子変異は、大腸がんの約5~6%に認められ、化学療法が極めて悪い予後不良と言われており、BRAF遺伝子変異の検査は、近年、切除不能な進行・再発大腸がんの新たな治療法であるFOLFOXIRIと分子標的薬ベバシズマブとの併用療法の化学療法前に推奨されている。
また、大腸がんの数%に存在している遺伝性のリンチ症候群の診断にも検出が必要であることが、国内のガイドラインにも記載されている。
医学生物学研究所は、すでに発売している大腸がんの診断補助の検査薬「MEBGEN TM RASKET キット」と比較して適用範囲が拡大するとしている。
(画像はプレスリリースより)

株式会社 医学生物学研究所 プレスリリース
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