44.3%に自覚症状
大塚製薬株式会社は12月8日、近畿大学東洋医学研究所、佐賀栄養製品研究所と共同で、月経前症候群(以下、PMS)や月経前不快気分障がい(以下、PMDD)などによるパフォーマンス障がいが体内でのエクオール産生能の有無に関係があることを発表した。
PMSは、月経前に女性に起こる様々な症状で情緒不安定などの精神的症状と頭痛・腰痛など身体的症状がある。PMDDは、このPMSが重症化した症状。
これらの症状により、練習や試合で何らかの障がいを抱える女性アスリートは多く、近畿大学東洋医学研究所が調査した結果、近畿大学に在籍する女性アスリートの44.3%が自覚していることが明らかとなった。
エクオールの補給によるパフォーマンス障がい改善へ
エクオールは、体内で大豆イソフラボンから作られる活性物質で、女性ホルモンの1つエストロゲンに似た働きを持つ。
エクオール産生の有無は、更年期障害、骨粗鬆症など女性ホルモンが起因する症状に関係があることが知られているが、エクオールを体内で産生できる人とできない人がおり、日本人では約42%が産生できるといわれている。
今回、女性アスリート88人を解析したところ、エクオール産生者と比較してエクオール非産生者では、PMSとPMDDのリスクが約2.4倍となったという。共同グループは、エクオールの補給がパフォーマンス障がい改善につながるとしている。
(画像は大塚製薬株式会社HPより)

大塚製薬株式会社 ニュースリリース
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