48週間集計データを発表
協和発酵キリン株式会社(以下、協和発酵キリン)は12月4日、欧州の子会社であるKyowa Kirin International PLCと米国・ウルトラジェニクス・ファーマシューティカルと共同で、同社が創製したburosumab(以下、KRN23)の成人X染色体遺伝性低リン血症(以下、XLH)を対象とした第3相臨床試験の48週間集計データを発表した。
KRN23は、繊維芽細胞増殖因子23(以下、FGF23)に対する完全ヒトモノクローナル抗体。腎臓でのリンの再吸収と、ビタミンDの産生を増加させる働きを持つ。
FGF23は、腎臓でのリン排泄と活性型ビタミンDの産生を制御し、XLHや腫瘍性骨軟化症を引き起こすと言われている。
24週時点で発表された安全プロファイルと概ね同様
今回、発表された結果は、米国、欧州、日本、韓国のXLH患者を対象に実施されたプラセボ比較試験で、4週間ごとにKRN23を投与し、その有効性と安全性を評価するもの。
全試験期間は72週で、今回発表された48週時点での血清中のリン濃度が正常域にあった患者の割合は、84%でその後も正常値下限以上を維持したとしている。
また、こわばりや運動機能の改善、痛みや疼痛治療薬の軽減にも寄与、骨折の治癒率も上昇したという。協和発酵キリンは今回のデータが、24週時点で発表された安全プロファイルと概ね同様としている。
(画像は協和発酵キリン株式会社HPより)

協和発酵キリン株式会社 ニュースリリース
http://www.kyowa-kirin.co.jp/