心不全患者の一般的な身体活動を改善
ノバルティス ファーマ株式会社は、12月1日、心不全患者のQOLに対する「LCZ696」の有益性が、新たなリアルワールドデータより確認されたと発表した。
この発表は、スイス・ノバルティス社が11月12日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。「LCZ696」は、治療開始後90日および180日時点において、心不全患者の一般的な身体活動を改善したという。
機能不全に陥った心臓の負荷を軽減
「LCZ696」は、心臓に対する防御的な神経ホルモン機構を促進すると同時に、過剰に活性化したレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)による有害な影響を抑制する薬剤。1日2回の投与により、機能不全に陥った心臓の負荷を軽減する。
欧州において「LCZ696」は、左室駆出率が低下した症候性慢性心不全の成人患者を適応としている。米国においては、収縮不全を伴う心不全(NYHAクラス2~4)患者の治療を適応としている。
米国心臓協会2017年度学術集会にて発表
今回発表された「LCZ696」のリアルワールドデータは、ドイツで実施された研究におけるもの。同剤を処方されたドイツ人患者1643名について、初回投与から12カ月までの臨床的特徴の変化が評価され、心不全症状やQOLに対する同剤の有益性が確認された。
なおこの結果は、米国心臓協会2017年度学術集会においてポスター発表されている。
(画像はノバルティス ファーマの公式ホームページより)

LCZ696、新たなリアルワールドデータから心不全患者のQOLに対する有益性を確認 - ノバルティス ファーマ株式会社
https://www.novartis.co.jp/news/media-releases/prkk20171201