血友病A患者の定期補充療法に最適な薬剤
CSLベーリング株式会社は、12月1日、半減期延長型血友病A治療薬「エイフスチラ」を発売した。
同剤は、国内初となるシングルチェーン構造を有する、半減期延長型の血液凝固第8因子製剤。血友病A患者の定期補充療法に最適な薬剤となっている。
関節内に繰り返し出血を起こす血友病
血友病Aは、血液を固める血液凝固第8因子が生まれつき不足あるいは欠乏しているため、血が止まりにくくなる疾患。主に男性に発症し、国内患者数は約5000人と報告されている。
血友病患者は、関節内に繰り返し出血を起こすことが知られている。特に、膝・肘・股関節などに変形や機能障害が生じることで関節が動きにくくなり、生活に大きな支障を来す場合もある。
こうした出血による関節障害を予防するには、不足している血液凝固因子を補充する定期補充療法を早い段階から定期的に行うことで、出血管理することが重要となる。
血液内での血液凝固第8因子の安定性を向上
「エイフスチラ」は、シングルチェーン構造を採用することで、血液内での血液凝固第8因子の安定性を高めた製剤。このシングルチェーン構造は、第8因子のキャリアタンパクであるフォン・ヴィレブランド因子と高い結合親和性を持ち、体内での安定性が期待できるもの。同剤は、週2~3回の投与によりトラフ値(血中薬物濃度最低値)を一定以上に維持することが可能となっている。
CSLベーリングは今後も、世界中でいまだ解決されていない医療ニーズに応える革新的な製剤の開発に力を注ぐとしている。
(画像はプレスリリースより)

半減期延長型血友病A治療薬「エイフスチラ」新発売 - CSLベーリング株式会社
http://www.cslbehring.co.jp/