2週間の処方日数制限が解除された
CSLベーリング株式会社は、12月1日、半減期延長型血友病B治療薬「イデルビオン」の処方日数制限を解除した。
同剤は、CSLベーリングが2016年11月に販売を開始した、遺伝子組換え血液凝固9因子アルブミン融合タンパク質製剤。同日より同剤は、2週間の処方日数制限が解除されている。
国内患者数は約1000名とされる血友病B
血友病Bは、血液を固める血液凝固9因子が生まれつき不足または欠乏しているため、出血した際の止血に時間を要する疾患。関節内において出血が繰り返し起こることで、膝・肘・股関節などに変形や機能障害が生じ、日常生活に様々な制約や困難を来す場合がある。主として男性に発症し、国内患者数は約1000名とされている。
血友病の治療は、不足している血液凝固因子を血液製剤で補う補充療法が中心となる。定期的に製剤を投与することで、血液凝固因子の活性を維持し、出血を未然に防ぐ定期補充療法が一般的に行われている。
日常的な制約や困難を軽減
「イデルビオン」は、半減期の長いアルブミンと融合させることで、長時間にわたり体内で血液凝固第9因子活性を持続させることに成功した製剤。CSLベーリングが、独自の技術を用いて開発に成功した。同剤は、高い出血予防効果によって、関節障害の予防・改善に寄与し、型血友病B患者の日常的な制約や困難を軽減している。
同社は今後も、世界中でいまだ解決されていない医療ニーズに応える革新的な製剤の開発に力を注ぎ、実した開発パイプラインを推進するとしている。
(画像はプレスリリースより)

半減期延長型血友病B治療薬「イデルビオン」 処方日数制限解除のお知らせ - CSLベーリング株式会社
http://www.cslbehring.co.jp/