安全性と有効性を検証するFLASH試験の結果
ノバルティス ファーマ株式会社は、12月6日、「サルメテロール」/「フルチカゾン」から「ウルティブロ ブリーズヘラー」への切り替えが、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者の肺機能を有意に改善したと発表した。
この発表は、スイス・ノバルティス社が現地時間11月27日に発表したプレスリリースを日本語に翻訳したもの。「ウルティブロ ブリーズヘラー」の安全性と有効性を検証するFLASH試験から得られた結果として、発表されている。
約2億1000万人が罹患している慢性閉塞性肺疾患
COPDは、息切れを引き起こすことで、患者の身体機能やQOLに壊滅的な影響を与える、進行性の疾患。全世界で約2億1000万人が罹患しており、死亡原因の4位となっている。
「ウルティブロ ブリーズヘラー」は、1日1回吸入するLABA/LAMAデュアルブロンコダイレーター。同剤は、COPDの成人患者に対する症状緩和用の気管支拡張維持治療薬として、欧州連合より承認を取得。標準治療薬として現在広く使われている薬剤に比べて、気管支拡張を統計学的有意に改善することが臨床試験から明らかにされている。
主要評価項目を達成、忍容性も良好
今回結果が発表されたFLASH試験は、COPD患者における「サルメテロール」50mcg/「フルチカゾン」500mcgによる治療から、「ウルティブロ ブリーズヘラー」による治療への切り替えについて、安全性と有効性を検証するもの。
同試験において「ウルティブロ ブリーズヘラー」は、主要評価項目を達成し、肺機能(トラフFEV1)を有意に改善することを示唆。忍容性も良好であったという。
(画像はノバルティス ファーマの公式ホームページより)

「ウルティブロ ブリーズヘラー」、切り替えたCOPD患者の肺機能を有意に改善 - ノバルティス ファーマ株式会社
https://www.novartis.co.jp/news/media-releases/