日本・米国・欧州などでは既に権利化
株式会社リボミックは、12月5日、抗NGFアプタマー「RBM004」に関する韓国における物質特許について、特許査定を得た通知を受けたと発表した。
この特許は、同社と藤本製薬株式会社と共同で韓国特許庁に出願していたもの。 NGF(神経成長因子)の作用を阻害するアプタマーをカバーする物質特許であり、日本・米国・欧州などでは既に権利化されている。
RNAが持つ造形力を利用するアプタマー医薬
アプタマー医薬は、核酸医薬の中核となる可能性を秘めている薬剤。
核酸であるRNAは、生物の体内では通常、DNA上における遺伝情報の配列コピーとしてタンパク質の合成に使用される。しかしRNAは、そうした遺伝情報のコピーとしての役割のみならず、「様々な立体構造を形成する」という重要な特性も持つ。
アプタマー医薬は、RNAが持つこの造形力を利用するもの。標的とするタンパク質に結合して、その働きを阻害あるいは調節できるRNA分子(アプタマー)を創製し、医薬品として開発されている。
画期的な疼痛治療薬として開発が目指されている
抗NGFアプタマー「RBM004」が阻害するNGFは、末梢における疼痛の原因物質として知られている因子。NG阻害によって鎮痛効果を発揮する「RBM004」は、画期的な疼痛治療薬として開発が目指されている。
同アプタマーについてリボミックは、2014年4月、全世界を対象とした開発・製造・販売に関する独占的なライセンスを付与する契約を、藤本製薬との間で締結。現在は、藤本製薬において開発が進行している。
(画像はリボミックの公式ホームページより)

RBM004に関する韓国における物質特許査定のお知らせ - 株式会社リボミック
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