シャイアー社の100%子会社であるバクスアルタ
バクスアルタ株式会社は、11月30日、血友病A治療薬「アディノベイト」について、12歳未満の小児および周術期の使用における用法用量の承認を取得したと発表した。
同社は、希少疾患の患者のために尽力するグローバルリーダーであるシャイアー社の100%子会社。
「出血ゼロ」の達成が新たなテーマ
血友病は、「止血するのに時間がかかる」病気であり、生涯にわたる出血性疾患。血液中の凝固因子の中で、生まれつき血液凝固第8因子が低下または欠乏している患者が血友病Aであり、血液凝固第9因子が低下または欠乏している患者が血友病Bとされる。出生男子1万人に1人の割合で発生する疾患であり、日本には血友病A患者が約5000人、血友病B患者が約1000人存在する。
同疾患では、たった1回の出血でも患者に与える影響が大きいとされる。関節内出血による関節症や、頭蓋内出血による重篤なダメージにつながる場合もあるという。そのため近年の血友病治療においては、定期補充療法を実施し、「出血ゼロ」の達成が新たなテーマとなっている。
血友病領域のリーディング・カンパニーとして
「アディノベイト」は、世界中で最も多く使用されている血友病A治療薬「アドベイト」を元に創製された、半減期延長型遺伝子組換え血液凝固第8因子製剤。バクスアルタは、「出血ゼロ」を目指す血友病A患者に対してより良い選択肢を提供すべく、2016年6月に同剤を発売していた。
今回の12歳未満の小児および周術期の使用における用法用量承認取得により、同剤はより多くの患者が使用できるようになった。バスクアルタは今後も、血友病領域のリーディング・カンパニーとして、血友病患者さん一人ひとりの最適な治療に貢献するとしている。
(画像はプレスリリースより)

「アディノベイト」12歳未満の小児および周術期の使用における用法用量承認取得 - バクスアルタ株式会社
http://www.baxalta.co.jp/