2017年米国リウマチ学会にて発表
ノバルティス ファーマ株式会社は、11月24日、「コセンティクス」が乾癬性関節炎の徴候および症状を軽減し、関節の構造的損傷進行を抑制するデータが発表されたことを明らかにした。
この発表は、スイス・ノバルティス社が11月7日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。「コセンティクス」のデータは、2017年米国リウマチ学会/リウマチ医療従事者協会年次総会にて発表されている。
乾癬患者の30%が発症する乾癬性関節炎
乾癬性関節炎は、長期にわたり関節に影響をおよぼす進行性の消耗性炎症性疾患。関節痛・関節硬直・皮膚と爪の乾癬・足趾と手指の腫脹・持続性かつ痛みを伴う腱の腫脹・不可逆的関節損傷などが、症状として挙げられる。乾癬患者の30%までが、生涯のどこかの時点で乾癬性関節炎を発症するとされている。
「コセンティクス」は、乾癬性関節炎や尋常性乾癬などの発症において重要な役割を果たすサイトカインIL-17Aを特異的に阻害する、標的治療薬。これまでに、世界各国で適応症を問わず100000人を超える患者が、市販後の「コセンティクス」を処方されている。
有効性を示す重要な情報がもたらされた
今回ノバルティス社が2017年米国リウマチ学会/リウマチ医療従事者協会年次総会にて発表したのは、FUTURE5試験の結果。同試験は、約1000人の乾癬性関節炎患者が参加した第3相臨床試験。同試験24週時点において「コセンティクス」投与群は、プラセボと比較して、乾癬性関節炎患者における疾患の徴候と症状を軽減。関節損傷の進行についても、顕著に抑制することを示した。
ノバルティス社はこの結果について、「コセンティクス」の有効性を示す重要な情報がもたらされたとしている。
(画像はノバルティス ファーマの公式ホームページより)

「コセンティクス」が乾癬性関節炎の徴候と症状を軽減するデータを発表 - ノバルティス ファーマ株式会社
https://www.novartis.co.jp/