EAファーマがNorgine社より導入した便秘症薬
EAファーマ株式会社と持田製薬株式会社は、11月27日、両社が開発中の慢性便秘症治療薬「AJG555(ポリエチレングリコール製剤)」について、日本における製造販売承認申請を行ったと発表した。
この申請は、EAファーマが同日に行ったもの。「AJG555」は、EAファーマがNorgine社より導入した薬剤。
小児において重症化しやすい便秘症
便秘症は、高頻度に認められる疾患。排便回数の減少に加え、残便感や硬便といった症状が認められ、慢性化することで多くの患者がQOL低下に悩まされる。特に女性と高齢者における罹患比率は高い疾患だが、小児においても重症化しやすいとされている。
「AJG555」は、腸管内の浸透圧制御を行うことで、排便を促す作用を発揮する薬剤。海外においては、欧州を中心に「MOVICOL」として既に販売されており、慢性便秘症の小児および成人の患者に広く使用されている実績を持つ。またポリエチレングリコール製剤は、英国のNICEのガイドラインなどで小児の使用が推奨されている。
慢性便秘症に対する治療選択肢を増やす
EAファーマと持田製薬は、EAファーマが「AJG555」の製造販売承認を取得した後、日本国内において同一製品名にてそれぞれ販売を行うことになっている。
なお両社は、「AJG555」とは作用機序が異なる慢性便秘症治療薬「AJG533」についても、共同開発を実施中。両剤を提供することにより、多様な病態背景を持つ慢性便秘症に対する治療選択肢を増やし、患者や家族、医療従事者の多様なニーズに応えるとしている。
(画像は持田製薬の公式ホームページより)

慢性便秘症治療薬 AJG555 の国内製造販売承認申請のお知らせ - 持田製薬株式会社
http://v4.eir-parts.net/