創薬プラットフォーム系バイオベンチャー、リボミック
株式会社リボミックは、11月20日、中分子薬としてのアプタマー医薬の特性と魅力に関する論文が、学術専門誌『BIOCHIMIE』電子版に掲載されたと発表した。
リボミックは、アプタマー医薬の開発を目的とする、創薬プラットフォーム系バイオベンチャー。
関心が高まっている中分子薬
近年、中分子薬に対する関心が高まっている。中分子薬は、高分子医薬品と低分子医薬品の中間の大きさを持つ医薬品の総称。核酸医薬やペプチド医薬が該当し、核酸医薬にはリボミックが開発しているアプタマー医薬が含まれる。
中分子薬に対する関心は、PPI阻害剤としての開発可能性により高まった。PPI(タンパク質同士の結合)は、創薬標的の宝庫として広く注目されている。しかし、従来の低分子医薬品では、面積の大きい標的を捉えることができない。そのため、タンパク質同士の結合を阻害する化合物をデザインすることは、至難の業だった。
しかし、アプタマーや環状ペプチドなどの中分子薬は、タンパク質同士の結合を容易に阻害することができる。抗体にはない特性も併せ持つことが可能であるため、注目されている。
アンメットメディカルニーズに対する新薬提供を
今回『BIOCHIMIE』電子版に掲載された論文の題目は、「Aptamers as therapeutic middle molecules」。リボミックが開発している複数のアプタマー医薬の特性と魅力について、同社が中分子薬としての視点から取りまとめた総説となっている。
同社は今後も、疼痛・眼疾患・骨疾患を始めとして、広い領域のアンメットメディカルニーズに対する新薬の提供を目指すとしている。
(画像はリボミックの公式ホームページより)

中分子薬としてのアプタマーの特性と魅力に関する論文掲載 - 株式会社リボミック
http://www.ribomic.com/news/doc/news171120.pdf