強直性脊椎炎・乾癬性関節炎・乾癬の治療薬
ノバルティス ファーマ株式会社は、11月21日、強直性脊椎炎患者に対する「コセンティクス」の新たな長期データが発表されたことを明らかにした。
この発表は、スイス・ノバルティス社が11月6日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。「コセンティクス」は、強直性脊椎炎・乾癬性関節炎・乾癬の治療薬として最初に承認された、ヒトIL-17A阻害薬。
IL-17Aを特異的に阻害する標的治療薬
サイトカインIL-17Aは、強直性脊椎炎・乾癬性関節炎・尋常性乾癬の発症において、重要な役割を果たす。「コセンティクス」は、このIL-17Aを特異的に阻害する標的治療薬。
同剤は、活動性強直性脊椎炎および乾癬性関節炎の治療薬として、EU各国および米国など70カ国を超える国で承認された、最初のIL-17A阻害薬となっている。また、中等症から重症の尋常性乾癬の治療薬としても、75カ国を超える国で承認を取得。日本では、尋常性乾癬・関節症性乾癬・膿疱性乾癬の治療薬として、承認されている。
生物学的製剤としては初めて
今回発表された「コセンティクス」の長期データは、2017年米国リウマチ学会年次総会のlate-breakerとして示されたもの。
この発表によると、4年にわたり同剤が投与された強直性脊椎炎患者の約80%において、脊椎におけるX線像上での骨の所見進行が見られなかったという。この成果は、生物学的製剤としては初めてのものであると、ノバルティス社はしている。
(画像はノバルティス ファーマの公式ホームページより)

「コセンティクス」投与4年時で強直性脊椎炎の骨の所見進行が認められなかった - ノバルティス ファーマ株式会社
https://www.novartis.co.jp/news/media-releases/prkk20171121