BMS-986205との併用療法の結果を公表
小野薬品工業株式会社は11月16日、がん免疫療法薬の共同開発などを含む戦略的提携契約を結んでいるブリストル・マイヤーズ スクイブ社(以下、BMY)が11月10日に発表したオプジーボと開発中の選択的インドールアミンー2,3-ジオキシゲナーゼ1(以下、IDO1)阻害薬BMS-986205(以下、BMS-986205)の併用療法の最新結果を公表した。
試験は、複数の治療歴のある膀胱がん患者25名と子宮頸がん患者22名を対象として、実施。主要評価項目である抗腫瘍効果は、膀胱がん患者では奏効率が32%、病勢コントロール率が44%、子宮頸がん患者では奏効率が14%、病勢コントロール率が64%であったという。
また、同時に評価したPD-L1発現レベルが1%以上の患者での奏効率は膀胱がんで46%、子宮頸がん25%、PD-L1発現レベルが1%未満では、膀胱がんで22%、子宮頸がんでは奏効率が認められなかったとしている。
今後も開発を進めていく予定
BMS-986205は、細胞障害性T細胞を増殖させる必須アミノ酸のトリプトファンを分解して、免疫系を抑制、過剰反応を回避する酵素。
非臨床試験では、抗腫瘍応答をより効果的に活性化できる可能性を示唆、また、早期臨床データでも抗PD-1療法がIDO1発現をアップレギュレートする可能性が示されたという。BMYは、今後もBMS-986205の開発を進めていくとしている。
(画像は小野薬品工業株式会社HPより)

小野薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n17_1116.pdf