線維性肝疾患に対する新規治療法の開発へ
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、11月17日、独ベーリンガーインゲルハイム社とMiNA Therapeutics社が、線維性肝疾患に対する新規治療法の開発について提携・ライセンス契約を締結したと発表した。
この発表は、ベーリンガーインゲルハイム社が11月8日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。日本ベーリンガーインゲルハイムは、ベーリンガーインゲルハイム社の日本法人。
アンメットニーズが高い非アルコール性脂肪性肝炎
今回締結されたベーリンガーインゲルハイム社とMiNA Therapeutics社の提携では、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)などの線維性肝疾患を治療する新規化合物の開発が行われる。
NASHは、肝線維化と肝硬変の主要な原因となっている疾患。肥満の糖尿病患者においては特に罹患率が高く、将来的に肝移植が必要となる最大の原因疾患とも考えられている。現時点では確立された治療法が存在せず、アンメットニーズは高い。
臨床治療の進歩への取り組みを強化
MiNA Therapeutics社は、RNA活性化療法のパイオニアであり、低分子活性化RNA(saRNA)治療プラットフォームを保有する。ベーリンガーインゲルハイム社は、心血管代謝性疾患患者に画期的治療薬を提供してきた経緯を持つ。
今回の提携では、両社の強みを組み合わせることで、新規治療法の開発と包括的な臨床治療の進歩への取り組みを強化するという。
(画像は日本ベーリンガーインゲルハイムの公式ホームページより)

ベーリンガーインゲルハイムとMiNA Therapeutics 線維性肝疾患に対する開発で提携 - 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
https://www.boehringer-ingelheim.jp/