12月1日よりドイツでの販売を再開
エーザイ株式会社(以下、エーザイ)は11月17日、ドイツ医薬品販売会社Eisai GmbHが公的医療保険中央連合会と償還価格に関して合意し、抗てんかん剤Fycompa(R)を2017年12月1日よりドイツでの販売を再開することを発表した。
Fycompa(R)は、エーザイが創製したファースト・イン・クラスの抗てんかん剤。
1日1回就寝前に経口投与する薬剤で、12才以上のてんかん患者の部分発作に対する併用療法として、日本を含む55ヶ国以上で承認されている。また、米国では、単剤療法としても承認している。
制度改正により販売交渉が可能
ドイツでは、2011年1月に施行された医薬品市場再編法(AMNOG)により、ドイツで販売された全ての新薬が、ドイツ連邦合同委員会(G-BA)から、追加有用性評価を受けることが義務付けられている。
また、この評価を受け、公的医療保険中央連合会との価格交渉を行い、1年以内に償還価格が決定される。
Fycompa(R)は、この有用性評価において、有用性と革新性が適切に認められなかったため、2013年からドイツでの販売を一時中断していた。
2017年5月までに制度改正が2度行われ、公的医療保険中央連合会との価格交渉が可能となり、今回の合意に至ったという。エーザイは、販売再開によって、多くの患者に貢献できるとしている。
(画像は写真ACより)

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201765pdf.pdf