加齢黄斑変性症などの症状を改善
株式会社ジーンテクノサイエンスは、11月9日、千寿製薬株式会社との共同事業化に基づき開発を進めている眼科治療領域のバイオシミラーについて、国内における第3相臨床試験を開始したと発表した。
このバイオシミラー製品は、加齢黄斑変性症などの眼科疾患を抱える患者に対して、症状を改善する目的で使用するもの。
2015年には業務提携に合意
ジーンテクノサイエンスは、日本のバイオシミラーガイドラインに則り製造販売承認を取得した最初のバイオシミラーであるフィルグラスチムバイオシミラーの原薬を開発した企業。その後も、バイオシミラーのパイオニア企業となるべく、複数のバイオシミラーについて積極的に開発を行っている。一方の千寿製薬は、眼科・耳鼻科用向けの医療用医薬品や一般用医薬品を広く手掛ける企業。
ジーンテクノサイエンスは、千寿製薬の眼科領域における実績を評価。2015年には、眼科治療領域のバイオシミラーに関する業務提携に合意している。
製造販売承認取得を目指して
眼科治療領域における2016年度のバイオ医薬品市場規模は、国内で約650億円、海外で約9500億円にまで達したとされる。両社が開発しているバイオシミラーは、対象疾患の多くが加齢を要因として発症するものであるため、高齢化が進む日本では開発する意義が高いとジーンテクノサイエンスは考えている。
同社は今後も、同製品の製造販売承認取得を目指して、千寿製薬との共同事業化を鋭意推進するとしている。
(画像はジーンテクノサイエンスの公式ホームページより)

眼科治療領域のバイオ後続品の第3相臨床試験開始 - 株式会社ジーンテクノサイエンス
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