遺伝子組換え人血清アルブミンとは
重症ドライアイ患者に対する有効な点眼治療法が確立していない現状を背景に、株式会社アールテック・ウエノ(本社:東京都千代田区、代表:眞島 行彦)が開発を進める、「遺伝子組換え人血清アルブミン点眼液(以下、RU-101点眼液)」。
同社は、RU-101点眼液の第I相臨床試験および第II相臨床試験のステージ1を完了し、ステージ2の症例登録を開始したことを報告した。
同試験は2つのステージで構成され、ステージ1では、有効な点眼液の限界濃度と、安全性を中心に評価。さらにステージ2では、ステージ1によって検証・確認された最高濃度の同点眼液を12週間にわたり点眼し、プラセボを対照に安全性と有効性を評価する。同社によると、ステージ1での治験によって安全性が確認されたため、ステージ2の症例登録を進めているという。
重症ドライアイ患者に有効な点眼薬となるか
同社はRU-101点眼液の開発を進めるなかで、血清アルブミンが、涙液成分の1つであるムチンの生産を増強することを確認。
それによって、涙液層や眼表面の障害を特徴とする、慢性的な多因性の眼疾患であるドライアイなどの、角膜上皮障害治療のための有効な点眼治療法を目指す。
同社、アールテック・ウエノは、医薬品の研究開発、製造販売を目的に1989年9月、設立された創薬ベンチャー企業。眼科専門医でもある同社代表の眞島氏のもと「Physician-Oriented New Drug Innovation」(臨床医による新薬開発)をテーマに、有効な治療薬を持たない眼科・皮膚科疾患をターゲットにした新薬の開発を進めている。
また、国が推奨、支援するアンメット・メディカル・ニーズ(未だ満たされていない医療ニーズ)の対応やオーファンドラッグ(希少疫病用医薬品)、アンチエイジング領域(生活改善薬)の新薬開発を進めるとともに、「医師の目線で医薬品開発・販売を行う分野特化型(眼科・皮膚科)のグローバルな医薬品会社」を目指している。

「R-Tech Ueno(株式会社アールテック・ウエノ)プレスリリース 」
http://www.rtechueno.com/