産学共同でイノベーションを推進
ノバルティス ファーマ株式会社は、11月13日、アライアンス事業「量子イメージング創薬アライアンス『脳とこころ』」に参画すると発表した。
同事業は、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構がリードするもの。この参画によりノバルティス ファーマは、精神・神経疾患領域における創薬のイノベーションの推進を、産学共同で目指すとしている。
適切なバイオマーカーが求められていた
精神・神経疾患分野における治療薬の開発は、アンメットメディカルニーズの高さにもかかわらず、成功率の低さや開発費の高さから最近は停滞している。同分野の病態は極めて複雑であるため、病気の進行状況や治療効果を客観的に判断することが困難であることも、停滞の原因となっていた。こうした事態を打破するために、適切なバイオマーカーが求められている。
今回の「量子イメージング創薬アライアンス」では、創薬を行う企業共通のニーズに合わせたイメージングバイオマーカーの開発が行われる。産官学連携の枠組みが開発を担うことで、リソースの有効活用、効率的・効果的な治療法の開発加速が期待できるという。
創薬の大きな礎になるものと期待
「量子イメージング創薬アライアンス『脳とこころ」は、特定分野の企業群が共同で研究開発を行うアライアンス事業のひとつ。同事業では、千葉県千葉市の放射線医学総合研究所を主たる拠点として、精神・疾患領域に関わる14社の製薬企業が連携。画像バイオマーカーの研究開発および最新の研究・技術情報の収集・共有が行われる。
ノバルティス ファーマは今回の提携が、同社にとって創薬の大きな礎になるものと期待しているという。
(画像はノバルティス ファーマの公式ホームページより)

「量子イメージング創薬アライアンス」に参画 - ノバルティス ファーマ株式会社
https://www.novartis.co.jp/