統計的に有意な疼痛症状の改善が認められる
武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)は11月9日、子宮筋腫を対象としたゴナドトロピン放出ホルモン受容体拮抗薬Relugolixの第3相臨床試験の結果を発表した。
Relugolixは、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンの分泌を阻害することで、性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンを抑制するため、子宮筋腫や子宮内膜症の症状を改善する。
今回、発表されたのは、日本人女性を対象に、Relugolixを12週間経口投与した時の有効性と安全性を確かめるプラセボ対照比較試験の結果で、統計的に有意な疼痛症状の改善が認められたとしている。
子宮筋腫の治療に有用であるとして期待
試験は65名にそれぞれ、Relugolix40mg1日/1回投与群とプラセボ投与群に分け、投与終了前の28日間の患者自身による疼痛症状スコアを比較。Relugolix投与群では57.6%、プラセボ投与群では3.1%の改善が示されたという。
また、先月発表されたリュープロレリン酢酸塩と比較した第3相臨床試験では月経時の出血量改善が主要評価項目だったが、リュープロレリン酢酸塩に対して非劣性であった。
武田薬品は、これらの結果をふまえ、Relugolixによる疼痛症状の緩和と月経量の減少が子宮筋腫の治療に有用であるとして期待できるとしている。
(画像は武田薬品工業株式会社HPより)

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20171109_7873.html