リボミックの自社創薬品目「RBM003」
株式会社リボミックは、11月6日、心筋梗塞モデルにおいて抗キマーゼアプタマー「RBM003」の顕著な心機能改善効果を確認したと発表した。
「RBM003」は、リボミックの自社創薬品目。同剤について同社は、大阪医科大学大学院医学研究科創薬医学教室と共同研究を実施しており、今回発表されたのは同研究における成果となっている。
1桁から2桁強い酵素阻害活性を持つと推測
リボミックは、「アプタマー医薬」の開発を目的とする創薬プラットフォーム系バイオベンチャー。「アプタマー医薬」は、次世代新薬として注目されている核酸医薬の一種であり、同社の創薬基盤技術である「RiboART システム」は、様々なアプタマー医薬の開発に応用することができる。
「RBM003」に関する共同研究では、心不全の動物モデルを用いて薬理効果を明らかにする試験が行われた。ハムスターを用いた冠動脈結紮による心筋梗塞急性期モデルで「RBM003」は、顕著な心機能改善効果を発揮。この結果からリボミックは、バイエル社のキマーゼ阻害剤に比較して「RBM003」は1桁から2桁強い酵素阻害活性を持つと推測している。
広い領域で新薬提供を目指す
心筋梗塞は、虚血性心疾患のひとつ。心臓に栄養を送る血管の冠動脈が、血栓形成により閉塞され、その結果として心筋に血液が届かなくなり心筋が壊死に陥る。高齢者人口の増加につれて患者数は増え続けており、現在では3大死因のひとつにもなっている。
リボミックは今後も、広い領域のアンメットメディカルニーズに対する新薬提供を目指すとしている。
(画像はリボミックの公式ホームページより)

心筋梗塞モデルでRBM003の顕著な心機能改善効果を確認 - 株式会社リボミック
http://www.ribomic.com/news/doc/news171106.pdf