アミロイドプラークの減少が確認
エーザイ株式会社(以下、エーザイ)は11月6日、バイオジェン・インクと共同で開発中であるアルツハイマー病治療薬aducanumabの第1相臨床試験の最新データを、11月1日~11月4日まで開催された第10回アルツハイマー病臨床試験会議で発表したことを公表した。
aducanumabは、リバース・トランスレーショナル・メディシンを用いて作成されたヒト遺伝子組換えモノクローナル抗体。
アルツハイマー病患者の脳内で形成されるアミロイドプラークを標的とする次世代型治療薬として、2016年8月に、米国食品医薬品局(FDA)からファストトラック指定、同年9月には欧州医薬品庁(EMA)からプライオリティー・メディシンズ制度の対象となっており、また、2017年4月に厚生労働省から先駆け審査指定制度に指定されている。
実施中の第3相臨床試験についても期待
今回、発表された試験は、プロドローマル及び軽度アルツハイマー病患者を対象としたaducanumabの安全性、忍容性、薬物動態、薬力学、臨床的有用性を評価するプラセボ対照試験。
24ヶ月間にわたる投与量が変わる漸贈投与群において、アミロイドプラークの減少と病患進行率に有用性が認められ、固定量投与群でのアミロイドプラークの減少に一貫性が見られたという。
エーザイは、これらのデータから現在、実施中の第3相臨床試験についても、期待できるとしている。
(画像は写真ACより)

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201764pdf.pdf