米国で薬剤送達用カテーテルを販売
東レ株式会社は11月6日、薬剤送達用カテーテル「PRESSANA(プレッサーナ)」を、米国子会社Toray International America Inc.(TIAM社)の販路で2017年10月末から販売開始した、と発表した。
PRESSANAは、米国Advanced Catheter Therapies Inc.(ACT社)が開発したカテーテルで、特許取得済みである。東レは、2016年4月ACT社から特許とノウハウの使用許諾を取得した。
センターバルーンに薬剤投与部を設け圧力センサーを設置
薬剤送達用カテーテルPRESSANAは、柔軟な閉塞バルーンにより隔離されたセンターバルーンに薬剤投与部を設け、拡張することで、末梢血管の治療に治療薬および診断薬を動脈へ直接注入することが可能である。
薬剤投与部は、洗浄、充填、循環、吸引が可能である。
また、薬剤投与部に光ファイバーを利用した圧力センサーを設置したことで、薬剤投与量の調節を容易に行うことができ、薬剤投与量の低減、血管損傷のリスク軽減が期待される。
1回の治療で複数箇所に使用可能なため、医療費の削減につながる可能性がある。
治療の目的部位へは、放射線不透過マーカーにより、正確な位置合わせと薬剤投与ができる。
米国での販売目標は初年度1.3億円で、今後は、日本国内および他国での販売に関する許認可の取得を進め、事業拡大を目指すとのこと。
(画像はプレスリリースより)

東レ株式会社のプレスリリース
http://www.toray.co.jp/