数万に及ぶ化合物ライブラリーを提供
アステラス製薬株式会社は2017年10月30日のプレスリリースで、最先端のマラリア治療薬の研究開発を行う製品開発パートナーシップであるMedicines for Malaria Venture(MMV)と、新規マラリア治療薬の探索に関する共同研究契約を締結したことを発表した。
この契約に基づき、アステラス製薬は独自に保有する数万に及ぶ化合物ライブラリーをMMVに提供し、MMVは、オーストラリアのブリスベンのGriffiths UniversityのVicky Avery教授と協働で新規のマラリア治療薬の研究、開発候補化合物の創製に向けた化合物のスクリーニングを実施する。
保健医療へのアクセス課題を解決
今回開始する研究プログラムは、公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)およびMMVから資金提供を受けて実施する。
GHIT Fundは、HIV/AIDS、結核、マラリア、顧みられない熱帯病など、特に開発途上国の人々を苦しめる感染症の制圧を目指し、日本の技術や知見、イノベーションを用いた治療薬、ワクチンおよび診断薬の開発を目的として設立した国際的な非営利団体である。
GHIT Fundの発足以来、アステラス製薬は、5年間にわたり資金を拠出してきており、その活動の第二期となる2018年度から2022年度までの5年間についても、引き続きGHIT Fundに資金拠出することを決定した。
アステラス製薬は、共同研究への取り組みおよびGHIT Fundへの継続的な参画を通じ、保健医療へのアクセス課題の解決に取り組んでいくと述べている。
(画像はアステラス製薬株式会社のサイトより)

アステラス製薬株式会社プレスリリース
https://www.astellas.com/ja/news/9851アステラス製薬株式会社
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