抗体薬物複合体技術の活用で、がん治療薬事業化へ
第一三共株式会社(以下「第一三共」)は10月30日、ドイツ・ベルリンのバイオテク企業、Glycotope GmbH(以下「グリコトープ社」)と、がん治療薬開発に関してオプション契約を結んだと発表した。
第一三共独自の抗体薬物複合体(以下「ADC」)技術を活用して、グリコトープ社ががん治療薬として開発を進めている抗TA-MUC1抗体「PankoMab-GEX(R)」をADC化し、がん治療薬の事業化を目指す。
これは第一三共のADC戦略として実行するものであり、他社が保有する有望な抗体に同社独自のADC技術をもってADC化することで、その価値を最大化する。
ライセンス契約後は、ADC化したPankoMab-GEXの世界的独占権を獲得
今回の契約により、第一三共はADC化したPankoMab-GEX(R)について予備的試験を実施しした上でオプション権を行使し、グリコトープ社とライセンス契約を締結することが可能となる。
ライセンス契約を締結した場合、同社は、ADC化したPankoMab-GEXを全世界において独占的に開発および商業化する権利を取得。また、グリコトープ社は、第一三共から契約一時金、各種マイルストンおよび販売ロイヤルティを受け取る。
第一三共は、ADC戦略の実行により多くのがん患者に新しい治療の選択肢を提供していくとしている。
(画像は第一三共株式会社 ホームページより)

第一三共株式会社 ニュースリリース
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006743.html