台湾血液基金会からの依頼に基づき製造
一般社団法人 日本血液製剤機構(以下「JB」)は、10月24日、台湾より製造を受託するアルブミン製剤および免疫グロブリン製剤について、同国における承認申請が行われたと発表した。
JBは、台湾における血液事業者である医療財団法人台湾血液基金会(以下「TBSF」)からの依頼に基づき、台湾献血由来の原料血漿よりアルブミン製剤および免疫グロブリン製剤を受託製造する方向で検討を行っていた。
台湾政府より要請を受けた台湾血液基金会
今回の製造受託は、TBSFが台湾における血漿分画製剤の安定供給確保にかかる要請を台湾政府より受け、その対応策としてJBに製造委託の可能性を打診したことから始まった。
JBは、同社とTBSFの間で行われるこの製造委受託が、台湾における血漿分画製剤の国内自給および公衆衛生の向上に貢献すると判断。また、日本国内における血漿分画製剤の安定供給に影響しないことも確認したその上で、厚生労働省医薬・生活衛生局血液対策課を始め、日本および台湾の関係各機関とも協議を行い、今回の状況に至ったという。
アジア諸国の医療環境向上に貢献
JBは、献血者の善意を血漿分画製剤という形に変え、患者および患者を支える医療関係者のもとへ安定的に届けている。また、血漿分画製剤の新たな可能性を追求することで、科学と医学の場における革新に挑戦し、日本とアジア地域の人々に対する貢献も目指している。
JBは今後も、血漿分画事業を通じてアジア諸国の医療環境向上に貢献するとしている。
(画像はJBの公式ホームページより)

台湾から受託製造するアルブミン製剤および免疫グロブリン製剤の同国における承認申請について - 一般社団法人 日本血液製剤機構
http://www.jbpo.or.jp/topics/?id=290