3成分配合のCOPD治療薬「Trelegy Ellipta」
グラクソ・スミスクライン株式会社は、10月18日、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬「Trelegy Ellipta」について、第3相試験であるIMPACT試験において良好な結果が得られたと発表した。
この発表は、英国グラクソ・スミスクライン社とInnoviva社が9月20日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。「Trelegy Ellipta」は、3成分配合のCOPD治療薬。
正常な呼吸機能に影響がおよぶCOPD
COPDは、慢性気管支炎か肺気腫、またはその両方を含む肺疾患を指す。一般的には、長期間にわたる肺への刺激物の曝露が、肺と気道の状態を悪化させることが原因となっている。環境または職場における喫煙・受動喫煙・大気汚染・化学煙霧・粉塵などが、COPDの原因となり得る。
COPDでは、肺への気流が制限され、正常な呼吸機能に影響がおよぶ。症状が悪化した場合、患者は日常生活においても大きな影響を受け、2階へ上がるといった簡単な動きでさえ苦労することがある。
統計学的に有意な低下を示した
「Trelegy Ellipta」は、1日1回投与で「エリプタ」を用いた3剤配合治療薬。米国では、COPDを対象として長期維持療法の適応で承認されている。
IMPACT試験では、COPD治療薬として既に承認を受けているグラクソ・スミスクライン社の2製品と「Trelegy Ellipta」の比較が行われた。「Trelegy Ellipta」は、主要評価項目である中等度/重度の年間増悪頻度で、統計学的に有意な低下を示したという。
(画像はグラクソ・スミスクラインの公式ホームページより)

Trelegy Ellipta、IMPACT試験でのCOPD増悪に対する結果を発表 - グラクソ・スミスクライン株式会社
http://jp.gsk.com/