バイオジェンとの契約拡大、連携へ
エーザイ株式会社(以下、エーザイ)は10月23日、バイオジェン・インク(以下、バイオジェン)とアルツハイマー病(以下、AD)治療剤の開発、販売を共同で行っている提携契約を拡大したことを発表した。
また、今回の契約内容の拡大に伴い、エーザイはバイオジェンがNeurimmune社から導入し、共同開発しているアルツハイマー病治療薬Aducanumabについても共同開発、共同販促オプション権を行使したとしている。
アルツハイマー病治療薬として期待
Aducanumabは、Neurimmune社のリバース・トランスレーショナル・メディシン(RTM)というテクノロジー・プラットフォームを用いて作成されたヒト遺伝子組換えモノクローナル抗体(mAb)。
アルツハイマー病患者の脳内で、アミロイドプラークを形成するAベータを標的とし、アミロイドプラークレベルを下げることが確認されている。
2016年8月に、欧州医薬品庁(EMA)のプライオリティー・メディシンズ制度の対象に設定、また、2016年9月には米国食品医薬品局(FDA)からファストトラック指定、日本でも2017年4月に厚生労働省から先駆け審査指定制度の対象となっている。
エーザイとバイオジェンはこの他、多発性硬化症治療剤「Avonex(R)」「Tysabri(R)」、「Tecfidera(R)」についても連携するとしている。
(画像は写真ACより)

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201760pdf.pdf