製薬業界ニュース
2025年05月09日(金)
 製薬業界ニュース

医薬基盤・健康・栄養研、高精度の大腸がん早期診断バイオマーカータンパク質を発見

新着ニュース30件






























医薬基盤・健康・栄養研、高精度の大腸がん早期診断バイオマーカータンパク質を発見

このエントリーをはてなブックマークに追加
従来の腫瘍マーカーより高精度の大腸がんバイオマーカータンパク質を発見
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN)は10月10日、ターゲットプロテオミクスの手法を用いて血清中から、従来の腫瘍マーカーの精度を大きく上回る、新しい大腸がん早期診断バイオマーカータンパク質を発見した、と発表した。

大腸がんバイオマーカ
今回の結果は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)次世代がん研究シーズ戦略的育成プログラム「早期診断マルチバイオマーカー開発」の成果である。研究成果は、10月6日Scientific Reports電子版に掲載された。

アネキシンファミリー4種類のペプチドが9割以上の高精度
国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センターの「2017年のがん統計予測」によれば、大腸がんは罹患数予測で1位、死亡数予測で2位となった。

したがって、大腸がんの早期診断・早期治療が、求められる。しかし、現在の大腸がん検査である便潜血検査は、出血のない早期大腸がんに対して陰性、痔核や大腸炎などの良性疾患に対して陽性、となる確率が高いため、精度が悪く早期大腸がんの診断には有効性が低い。

また、現在使用されている大腸がんの腫瘍マーカーCEA(がん胎児性抗原)は、早期大腸がん患者を発見できる確率が4割弱に過ぎない。

NIBIOHNの研究グループは、大腸がんに対するバイオマーカー候補のタンパク質を文献調査からリストアップし、ターゲットプロテオミクスの手法を用いて、血清中のエクソソームを含む細胞外小胞でたんぱく質を探索した。

約700種類の候補から、アネキシンファミリーに属する4種類のペプチドが、従来のバイオマーカーの精度をはるかに凌駕する、9割以上の高い精度で大腸がん患者を見分けることができた。

今後、NIBIOHNの研究グループは、デンカ生研株式会社と協力し、新方式の測定法を開発し、5年後の実用化を目指す、とのこと。

(画像は国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所のHPより)


外部リンク

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所のニュースリリース
http://www.nibiohn.go.jp/

別掲
http://www.amed.go.jp/news/release_20171010-02.html


Amazon.co.jp : 大腸がんバイオマーカ に関連する商品
  • アステラス製薬、テレビCM「明日は変えられる。~過活動膀胱篇~」の放映を開始(3月20日)
  • 大正製薬、乗り物酔い止め薬「センパア」シリーズをリニューアル(3月20日)
  • リアルテックファンド、独自技術により高純度の単結晶を開発する研究所に出資を実施(3月18日)
  • 久光製薬、水虫・たむし治療薬「ブテナロック(R)Vα クリーム 18g、液 18mL」をリニューアル発売(3月17日)
  • アンジェス、米国でDNAワクチンに関する特許を取得(3月17日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->