満場一致で賛成した
グラクソ・スミスクライン株式会社は、10月5日、50歳以上を対象にした帯状疱疹予防ワクチン「Shingrix」の承認について、米国食品医薬品局(FDA)のワクチンならびに関連生物製剤に関する諮問委員会が満場一致で賛成したと発表した。
この発表は、英国グラクソ・スミスクライン社が9月13日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。
加齢で再活性化する水痘・帯状疱疹ウイルス
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)によって発症する疾患。VZVは、ほぼ全ての高齢者の神経系に潜伏しており、加齢とともに再活性化しやすくなる。
帯状疱疹の通常の症状は、発疹として現れ、胸部・腹部・顔にかけて痛みを伴う水膨れができる。この痛みは、「うずく痛み」「しゃく熱痛」「刺すような痛み」「電気ショックのような痛み」と表現される場合が多い
発疹の後には、帯状疱疹後神経痛が現れることもある。帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹で最もよく見られる合併症であり、全帯状疱疹患者の最大30%の方が罹患するともいわれている。
承認に向け一歩前進することになった
「Shingrix」は、生ワクチンとは異なる遺伝子組み換え型のサブユニットワクチン。抗原である糖タンパクEと、アジュバントシステムAS01Bとを組み合わせており、加齢に伴う免疫力の低下の克服を可能にし、長期にわたる免疫反応の誘導を目的としている。
グラクソ・スミスクライン社は、今回のFDA諮問委員会による勧告で「Shingrix」は、承認に向け一歩前進することになったとしている。
(画像はグラクソ・スミスクラインの公式ホームページより)

FDA諮問委員会 帯状疱疹予防ワクチンShingrixの承認について満場一致で賛成 - グラクソ・スミスクライン株式会社
http://jp.gsk.com/