スギ花粉症に対するアレルゲン免疫療法薬
鳥居薬品株式会社は、10月5日、スギ花粉症に対するアレルゲン免疫療法薬「シダキュア スギ花粉舌下錠」について、本年11月の薬価収載を見送ることとしたと発表した。
鳥居薬品は本年9月、同剤について「スギ花粉症(減感作療法)」の効能・効果で製造販売承認を取得。薬価収載と発売に向けて、対応を行っていた。
「シダキュア」はより高力価の製剤
「シダキュア」は、スギ花粉症に対する舌下投与のアレルゲン免疫療法薬。鳥居薬品は、2014年10月よりスギ花粉症に対するアレルゲン免疫療法薬「シダトレン スギ花粉舌下液」を販売しているが、「シダキュア」はより高力価の製剤となる。
同社が日本国内にて実施されたスギ花粉症患者を対象とした「シダキュア」の第2/3相臨床試験では、有効性の主要評価項目である「総合鼻症状薬物スコア」について、同剤投与群はプラセボ投与群より有意に低い値を示した。安全性および忍容性についても問題は認められず、スギ花粉症症状の軽減が確認されている。
薬価収載へ向けた努力を継続して行う
「シダキュア」は、日本国内では初めて、成人および小児などにおいて使用可能な舌下錠となっている。また、室温保存が可能であり、服薬のしやすさや利便性などについても向上されている。
鳥居薬品は、同剤がスギ花粉症の治療の選択肢を広げ、患者の治療に貢献できることを期待しており、次回の薬価収載へ向けた努力を継続して行うとしている。
(画像は鳥居薬品の公式ホームページより)

「シダキュア スギ花粉舌下錠」の発売予定時期に関するお知らせ - 鳥居薬品株式会社
http://www.torii.co.jp/release/2017/20171005_1.pdf