両社が持つ技術や知見を融合
ナノキャリア株式会社とJCRファーマ株式会社は、10月10日、核酸などを対象とした脳内デリバリー創薬に関する共同研究契約を締結したと発表した。
この共同研究では、両社が持つ技術や知見が融合され、革新的な脳内デリバリー医薬品の実現が目指されるという。
ナノキャリアとJCRファーマ
ナノキャリアは、広範囲にわたる薬剤を安定的に内包して患部へ選択的に届ける独自技術「ミセル化ナノ粒子システム」を保有している。また、粒子にセンサー機能を付加して標的性能を高めた「ADCM(Antibody/Drug Conjugated Micelle)」技術など、複数のActive型デリバリー創薬技術を持つ。
JCRファーマは、脳内に薬剤を届ける独自技術「J-Brain Cargo」を保有している。この「J-Brain Cargo」は、血液脳関門を通過するのみならず、骨格筋にも効果的に薬を届けることができる特徴も持つ。低分子化合物から酵素や抗体などのタンパク質に至るまで、様々な医薬品へ応用きる可能性を秘めているという。
良好な成果が得られた場合、実施契約に向けて協議
今回の共同研究では、標的とする細胞へより多くの薬剤を届けるナノキャリアの「ADCM」技術や、脳内に薬剤を届けるJCRファーマの技術「J-Brain Cargo」など、両者の技術が融合されるという。
なお、この共同研究により良好な成果が得られた場合、両社は実施契約への移行に向けて協議を行う予定としている。
(画像はナノキャリアの公式ホームページより)

ナノキャリアとJCRファーマの核酸等の脳内デリバリー創薬に関する共同研究契約締結のお知らせ - ナノキャリア株式会社
http://pdf.irpocket.com/C4571/Rt66/cBAD/C44X.pdf